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子供の病気


アレルギーとは?

私たちの身体は、侵入してくる数々の病原体に対して抵抗する免疫というシステムを持っています。
この免疫の反応が特定の物質に対して過剰に起こることをアレルギーといいます。
スギの花粉に身体が反応すればスギの花粉アレルギー、食べ物の卵に反応すれば卵アレルギーと呼びます。
アレルギー疾患には様々なものがあり、代表例が気管支喘息、アトピー性皮膚炎、食物アレルギー、動物アレルギー、花粉症などです。
アレルギーは近年増加傾向にあり、また発症が低年齢化している傾向があり、現代病の一つといわれています。

気管支喘息

私たちは肺から酸素を取り込み、二酸化炭素を排出して呼吸をして生きています。
酸素を取り込み、二酸化炭素を排出している場所は肺の中の肺胞という風船のようなところで行われます。
鼻や口から吸い込んだ空気は、のどを通って気管支に入り、肺胞まで段々と細くなる気管支を通ります。
気管支は空気の通り道ですが、この気管支でアレルギー反応が起こると、気管支の粘膜は炎症を起こしてむくみ、空気の通り道が狭くなります。
これが気管支喘息で、気管支が狭窄するとゼーゼーと息を吐くときに音がでるようになります。一般的に昼間よりも夜間の方が症状が重くなりがちで、呼吸困難が起こります。
お子様が夜間咳き込んで、ゼーゼーと肩で息をしながら苦しくなったら救急病院で吸入治療をしてもらう必要が出ています。
喘息症状の程度によって、治療を短期で終えるか、通年性にするかなど、お子様の状態に応じた治療方針を立てます。

アトピー性皮膚炎

慢性的に四肢や耳介にかゆみのある湿疹病変が存在する病態で、一般的に6ヶ月以上湿疹病変が持続し、背景に気管支喘息、アレルギー性鼻炎、食物アレルギーなどアレルギー素因が存在する場合が多く見られます。
皮膚は外部からの病原体や異物の侵入を防ぎ、また身体の中の体液が出て行くのを防ぐバリア機能を有しており、これが低下すると慢性の皮膚炎が起こるようになります。
治療はスキンケアが重要で、よく患部を低刺激の石けんで洗い、バリア機能を回復させるために保湿剤を塗ります。
また、炎症の程度に応じてステロイド軟膏などの外用をします。
また、かゆみの強い場合には抗ヒスタミン薬を内服したり、漢方薬の内服をしたりします。

食物アレルギー

乳児は消化管が未熟で、いろいろなアレルギーの原因物質をそのまま吸収し、アレルギー反応を起こすようになることがあります。
原因として多いのは卵、牛乳、小麦、大豆で、母乳を介してすでにアレルギーを獲得していると初めて与えた時にも嘔吐、下痢、じんま疹などが出現することがあります。
通常、原因食物を摂取してから30分程度の早期に症状が発現します。診断は一般的には血液を採取して、アレルギー物質の抗体を持っているかを検査します。
治療は原因物質の除去が原則ですが、半年毎にアレルギー検査を実施して、ある程度抗体量が低下してきたら、除去を解除します。

花粉症・アレルギー性鼻炎

花粉やハウスダスト、ダニなどが原因となるアレルギー疾患です。
季節によって様々に植物が花粉を飛ばすため、一年を通じて花粉症は存在しますが、頻度が高く症状が重いのはスギ花粉症です。
症状に応じて外出時にマスクや花粉症用眼鏡を着用し、花粉との接触絶つようにします。診断は血液のアレルギー検査で確定します。
治療は症状に応じて内服薬を飲んだり、点鼻薬や点眼液を使用します。

じんま疹

季節変わり目や体調の悪いときに、かゆみを伴う盛り上がった発疹(膨疹)が身体のあちこちに出現します。
すぐになくなる場合もありますが、数日続く場合が少なくなく、この場合治療する必要があります。
場合によっては1ヶ月以上数ヶ月も持続する場合もあります。1ヶ月以上持続するものを慢性じんま疹といいます。
食物で起こる場合は原因食物を食べて30分以内に出現することが多いですが、大半のじんま疹は原因が不明です。
従って、アレルギー検査でも原因を特定できない場合が多いです。治療や抗ヒスタミン薬の内服や外用をします。

便秘

ご飯を食べると便がでますが、なかなか便が出ない場合があります。
人によって排便のリズムは異なりますが、腹痛があり、いきんでも排便がない場合は治療が必要となります。
乳児は生後3~4ヶ月になると直腸の蓄便機能が成熟してきますので、生理的に便秘になります。
離乳食が進むとまたリズムよく排便できるようになりますが、硬便がなかなか出ず、肛門が切れて出血するような便秘では、本人が排便に苦痛を伴うため無意識に排便を我慢し、便秘が悪化する場合があります。
このような場合は、便秘薬を内服して無理なく排便できるようにしましょう。

熱中症

高温の環境下で水分摂取が不良のまま長時間過したり、運動することで沢山の汗をかき、これにより脱水や塩分不足おこして循環不全や体温調節機能が失われておこる病態です。
こどもの体温調節機能は未熟で、大人よりも熱中症にかかりやすいため、注意が必要です。
初期症状は活気の低下、頭痛、嘔吐、四肢痛、筋肉の痙攣などですが、進行すると体温が上昇し、循環不全から多臓器不全を合併して時には死亡することがあります。
暑熱環境をさけ、十分な水分を摂取させることで予防ができます。

鼻血

こどもの鼻の入り口の粘膜には毛細血管が密集している場所があり、ここを無意識にいじって出血する場合がほとんどです。
出血はティッシュや脱脂綿を詰めることで短時間に止まることが多いですが、粘膜にかさぶたができるとまた、気になっていじって再出血することが多いです。
あまりに出血の頻度が高い場合は耳鼻科で鼻粘膜の処置をしてもらうと改善します。
また、出血が1時間も2時間も止まらない場合は全身性疾患の始まりのことがありますから小児科を受診しましょう。

アセトン血性嘔吐症(自家中毒)

2~10歳くらいのこどもにみられる病態で、食中毒ではありません。原因については諸説ありますが、確定的なものはありません。
発症すると元気と食欲がなくなります。さらに進むと頭痛と腹痛を訴え、嘔吐が始まります。
発表会や運動会など子どもにとって緊張感が高まる行事などがあると起こりやすいことから、自律神経の病気と考えられています。
遺伝性があり、親も子どもの頃、自家中毒を繰り返していることが多いですが、10歳頃には自然に改善します。診断は症状と尿中のケトン体濃度を調べることでつきます。
治療はブドウ糖の点滴や静脈注射が奏効し、尿ケトン体の量に応じて点滴量を変えたりします。
点滴は劇的に効くことが多く、多くの場合は点滴後にけろっと治ってしまうことも少なくありません。
また、自家中毒を起こしやすい子は痩せ形の男子に多いといわれていますが、体質的にケトン体が生成されやすく、風邪や胃腸炎などでも容易に誘発される傾向があります。

腹痛

こどもはよくお腹がいたいといいます。その多くの原因は便通に起因します。
どこが痛いと聞くとたいていの子どもはおへそのところ、すなわちお腹の真ん中が痛いといいます。
お腹をさすってあげながら様子をみてください。そのうちに排便があり、その後腹痛が消失して元気になれば問題はありません。
ただし、出た便の性状を観察することは重要です。硬便であれば便秘傾向といえますが、下痢便の場合は注意が必要です。
特に血便や粘液便の場合は、感染性腸炎ですので、早めに医療機関を受診しましょう。
また、嘔吐がみられたり、激しい腹痛の場合は、重症の病気の可能性がありますので、早期に医療機関を受診してください。

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